組織内情報共有体制がよろしくないので、いろいろとシステムを検討している。Redmineは活用しているのだけれど、本来の意味のワークフローとして活用しようとするとフォームの機能とデータ出力まわりが弱すぎて、かなり大規模なプラグインを開発しなくちゃならないのだ。
とりあえず最小TCOで活用できるのはマイクロソフトの「Infopath」だ。自由度の高いフォームをメールで配信するだけで、データをCSVで収集できる。しかし、Infopathの知名度が低すぎるのとクライアントすべてにInfopath Fillerのインストールが必要になるのが面倒だ(エンタープライズ向けのサイトライセンスにはだいたいついてくるので購入コストは発生しない)。
Outlookのフォーム機能を使うのは都度開発コストがかかりすぎる。Acrobatのフォーム機能はわかりづらすぎる。デザイン時に文面を別のソフトで作らなきゃいけないし、フォーム作成機能自体は有償。
正直、ネイティブアプリケーションではいいものがない。そもそもここまで、スタンドアローンでワークフローに対応しているのはAcrobatだけで、それも純正ツールを使ったときだけの話である。そこでこんどはWebベースのツールに目を向けてみた。ちなみにASPは不可。オンプレミス前提。
ちょっと因縁のある「intra-mart」はきっちりワークフローがあるのだけれど、これは設計にかなり工数がかかる。正直エンドユーザーコンピューティング向けじゃない。さらにごそごそ調べていたら「Liferay」というのを見つけた。
Liferayは、もともとは一時期盛り上がった社内ポータル構築システムなのだが、昨年ごろからワークフローシステムをバンドルしているという。ポートレットなんて死語だと思ってたが、これならポータルサイトも作れて一挙両得じゃん。LDAP対応なのも確認すみ。
だが、実際にインストールしてみるとこれがけっこう使いづらい…。そもそもドキュメントが少なすぎてなんだかわからないのだ。投票フォームくらいはすぐ作れたけれど、そこからはさっぱり。おまけにJ2EEはダテじゃないので、かなり重い。サーバ側は2GBくらいじゃスワップしまくり。実際に動かすマシンはリソース問題にならなさそうだけどね。とにかく情報を確保しないと誰も保守できなくなっちゃう。収集中。
やっぱ、ここらへんの議論をできる相手が必要だなー。いないけど。自分がマージナルなのって、キツイね。マジで。